クの消費電力7割減に成功

2022年10月14日

 

NTTドコモNECは、Amazon Web ServicesAWS)上で動作する5Gコアネットワーク(5GC)にて約7割の消費電力削減に成功したと発表した。NECは5GCを、ドコモは自社仮想化基盤をそれぞれ提供した。2022年9月29日に発表した。

 

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AWS向けに開発された省電力プロセッサ「AWS Graviton2」(Graviton2)上で5GCのネットワーク制御用ソフトウエアを動作させ、消費電力を測定した。その結果、現行の性能を落とすことなく電力消費量を約7割削減できたという。今後はドコモのデータセンターなどでの環境負荷低減に向けて検証を進める。

 このほか、Graviton2上の5GCとドコモの自社仮想化基盤上の5GCを接続したハイブリッドクラウド環境上で、位置登録や通信確立といった基本動作の検証の成功も発表した。通常時は自社仮想化基盤にてネットワークを運用しつつ、必要時にパブリッククラウド上でも5GCを構築することでつながりやすさの向上が期待できるという。

 2社は2022年3月からAWSを活用してハイブリッドクラウド環境上で動作する5Gネットワーク装置の技術検証を実施している。